鎌倉の三つ星
10月に入り、すっかり秋らしい天気で快適に過ごせるようになったこの季節。
秋には風情ある古都の散策をするのが一番だ。
今回の舞台は鎌倉。鎌倉と言えば人気観光地で鶴岡八幡宮や大仏などが有名だが、今回ご紹介するのは功臣山・報国寺。このお寺の名前を聞いたことある方はいらっしゃるだろうか?
今回、我々がこのお寺のご紹介する理由は、その竹林の荘厳な風景にある。
鎌倉時代に足利家時によって創建された報国寺。
入り口のもみじはまだ青々としているが、紅葉の時期になるとさぞ美しい風景を愉しませてくれることだろう。
本堂に向かうまでの道のりには庭園があり、参拝者の目を愉しませてくれる。
さて、ここからが本番だ。
入り口で拝観料を払い、竹の庭へ一歩足を踏みれると、そこは別世界。荘厳な竹林が目の前に広がる。そのあまりにも美すぎる風景は、あのミシュラングリーンガイドの審査員をもうならせた。その結果、ミシュラングリーンガイドでは3つ星を獲得した由緒正しき名刹だ。
ちなみに、鎌倉で3つ星を獲得しているのは報国寺と東慶寺だけである。
竹林の中を進むと、休耕庵が見えてきた。
その昔、開祖はここの休耕庵を建て、この場所で修行をしたという。今ではその美しい竹林を眺めながら抹茶を頂ける休憩処となっており、散策の一服をするにはうってつけだ。
竹林を抜けると、最後に現れるのは足利氏の墓と言われる塚だ。凛とした空気に包まれ身の引き締まる思いである。開祖の魂は今も脈々と受け継がれ、壮大な竹林を見守っている。
鎌倉駅から遠い場所にあるため、徒歩だとなかなか行くのは難しいかもしれない。しかしながら、真の名所と呼ばれる場所は隠れた場所にあるものだ。今まで紹介してきたクルマたちなどを活用し、ぜひともミシュランガイドの審査員でさえ唸った絶景をこの目で見てほしい。そこにはメジャーなスポットでは決して味わえない、新しい驚きと発見が待っている。
拝観料:200円、抹茶:500円
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