クルマの裏側
TNGA、SKY-ACTIVE、MQB・・・・。
これらの言葉をご存知の方はいらっしゃるだろうか?
最近、各自動車メーカーがこぞって口にする、こういった英単語…。
これらは、全く新しいクルマの設計思想を現しているのだ。
クルマの造り方そのものを見直す・・・・。
様々な技術革新により可能になった、未来のクルマの造り方。
今回はそんなところにスポットを当ててみよう。
実は、前回紹介したゴルフこそ、その先駆けであったのだ。
未来のクルマの造り方とはどういうことか…。
一言でいえば『クルマの骨組みや、各パーツを共通化しよう』ということである。
普段、なかなか見る機会はないだろうが、これが、『プラットフォーム』と呼ばれるクルマの骨格部分だ。
この骨格部分を共用(モジュール化)し、上物を差別化することによって、少ないコストで様々な車種が展開できるようにしたのが、未来のクルマの造り方だ。
もちろん、部品の共通化により、コスト削減&車両の低価格化が実現できるので、ユーザーの財布にもやさしい。
デメリットとしては共通部品で不具合が出た場合、様々な車種でリコールになる危険性をはらんでいる事だ。
昨今のリコールが数百万台規模の大規模リコールになる原因はこれである。
そのため、共通部品の設計者のプレッシャーは半端じゃないだろう。
また、「プラットフォーム」が共通化されてしまうために、そのクルマ独特の運転感覚や乗り味の個性が少なくなってしまうという点もデメリットである。
クルマが好きな方には少し寂しい話かもしれないが、安心してほしい。
モジュール化するに当たっては、クルマを運転する愉しさを原点に造り込んでいるメーカーが多いため、あまりネガティブにはならないと思う。
車種を超えて共通部品を増やすことで、多様な車種を展開することが可能となり、メーカー側も個性豊かなクルマを多く取り揃えるチャンスとしている。
今後、個性豊かなクルマがジャンジャン出てくる事を期待したい。
いかがだろうか?
今回は、普段なかなか見ることのないところにスポット当ててみた。
たまには、こういったクルマの裏側を探ってみるのも悪くない。
0コメント