青森・奥入瀬渓谷 with LEXUS・GS
Grand Touring・・・・。
それは、外の世界の知識・見分を広げるために組まれた大旅行。
その昔、ヨーロッパの貴族たちの間で行われたていた、一つの習慣である。
多忙を極める現代においては、それを実践する機会はなかなか少ないかもしれない…。
しかし、『自ら体感』することによって得られる知識や経験は、間違いなく人生の引き出しを増やしてくれる。
今回は、少し足を延ばしてGrand Touringに出かけてみよう。
そんなGrand Touringに相応しいクルマを今回は用意した。
LEXUS GSだ。
GSとは『Grand Touring Sedan』。まさにGrand Touringのために生まれたクルマだ。
LEXUS流に解釈された『Grand Touring』とはいかなる世界なのか・・・・。
早速見てみよう。
まずは、エクステリアデザインだ。
今回用意したGSは「F-SPORT」という、スポーティにチューニング(設計)されたモデルだ。
一番のハイライトは大型の専用フロントグリルと大径ホイール・タイヤ。
また、リアにはリアスポイラーと専用のリアバンパーが装備されており、スポーティ・マインドを掻き立てるようなデザインである。
参考までに、以下にノーマルモデルの写真があるので、ぜひ比較していただきたい。
最近のモデルは、独自のデザインアイコンを採用しており、「日本車=控えめ」というイメージを払拭しつつある。
このGSもマイナーチェンジを施され、極めて個性的な顔つきになった。
さて、個性的なエクステリアデザインに対して、インテリアはどうだろうか?
エクステリアデザインに似つかず、インテリアは堅実で重厚に造り込まれており、クオリティは文句なしである。
F-SPORT専用のメーターが採用されているため、ボードコンピューター上にはブーストメーターやGメーターも表示可能だ。
今回は、Grand Touringの性能を確かめるため、ダウンサイジングターボエンジン搭載車である200tを用意したが、運動性能はあくまでも『穏やか』という表現がしっくりくる。
スポーティーな装備満載のGS F-SPORTであるが、意外にも、しなやかな足回りで適度にロールすることから、乗り心地も非常に良い。
ガチンコにハードに走るような走り方は向かないだろう。
また、LEXUS車の特権でもある圧倒的な静粛性は健在だ。
スポーティにチューニングされているとは思えないほどの静粛性であり、非常に空間表現性能の高いオーディオシステムから奏でられる音楽に浸りながらのドライブはこの上なく至福の時間になるはずだ。
長時間クルマに乗ることが要求されるGrand Touringをするには、これくらいの『緩さ』があるほうが、経験上、疲労は少ないと思う。
ちなみに、輸入車がメーカー直系の下でチューニングされるとこのようになる。
メーカーによって、設計思想の違いが如実に出てくるのが面白い。
さて、相棒の紹介が終わったところで出発しよう。
Grand Touring性能を確かめるため、長距離を走ってみよう。
選んだ目的地は絶景で名高い青森県の奥入瀬渓谷だ。
夜中に出発した一行は、ひたすら高速道路を北へと北上する。
しかしながら、先述のとおり圧倒的な静粛性の中で聴くオーディオに浸り、しっかりとしながらも快適な足回りのおかげで、あまり苦っすることなく北上を続けることができた。
そして長い行路を経て、目的地へ到着だ。
到着した我々を迎えてくれたのは、渓谷の清々しい空気と、至るところから流れ落ちる滝と川の流れる音である。
その音を聴けば今までの疲れが吹き飛ぶものだ。
疲れが吹き飛んだところで、渓谷に沿って少し歩くとしよう。
クルマを止めた場所からどのくらい歩いただろうか・・・・。
本流の脇にも数々の支流や小さな滝がある。
たまには足を止めて大自然の中に身を置き、川のせせらぎを聞くのも悪くない。
この奥入瀬渓谷、実際に歩いてみると思った以上に範囲が広いことに驚いた。
出発地点の十和田湖から、中間地点までの往復に要した時間は何と4時間。
しかしながら、刻々と変わる自然の表情を見ながらの散歩は決して悪いわけではなく、4時間なんてあっという間であった。
しっかりと運動したところで、最後に、奥入瀬渓谷の源流となっている十和田湖を周遊してから、帰路に向かうとしよう。
Grand Touring・・・・。
それはまさに未知への冒険であり、人生を豊かに愉しむための『切符』のようなものだと思う。
この記事も、皆様の豊かなカーライフを実現するための『切符』になれば幸いだ。
0コメント