クルマ社会の大革命 ~ハイブリッドシステムとは?~
前回から、かなり月日は経過してしまったが、いまさら聞けないクルマの気になる事柄を解説していく本シリーズ。
第2回目は、日本はもちろん世界のクルマ情勢に大革命を起こしたハイブリッドシステムについてご紹介しよう。
専門用語やメカニック用語は極力抑えてイメージしやすいように解説する。
ハイブリッドとは「混成物」という意味から用いられ、専ら自動車の場合では意味合いのとおり2つの異なる動力源を持つことを指している。
現代ではガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたものが大半であるが、双方の動力源のそれぞれの良いとこ取りをすることにより効率的に自動車を動かすが可能になった。
では、今まで紹介したハイブリッドのクルマを実際に走らせた時のメリットとデメリットをみてみよう。
まずは、まだまだ開発と改善の余地があるデメリットの点から。
【デメリット】
・ガソリンエンジン車に比べて構造が複雑。ゆえに車両本体価格が高くなる。
・上記の理由から、同じ車種にガソリンとハイブリッドの双方のグレードが混在する場合、差額分の元を取るにはある一定以上の走行距離を稼ぐか保有年数を長くしないと元が取れない。
・メーカーによっては、モーターはあくまでエンジンのアシストとして搭載しているハイブリッド車もあるため、ガソリン車と燃費があまり変わらないこともある。
・高速走行時や登坂時のようにパワーを必要とする箇所ではエンジンのみで走るため、燃費が伸びない場合がある。
(中央道や上信越道などの勾配の大きい高速道路は苦手。)
そして気になるであろう、メリットの点はこちら。
【メリット】
・発進時やアイドリング時のように、ガソリンエンジンで最も燃費が悪くなる領域にモーターを使うことで、燃料の消費量が大幅に抑えられる。
・停車時にはエンジンを停止させているため、室内に振動や音が伝わらず快適な室内空間が得られる。
・バッテリーの充電状態が多ければ、モーターだけで走行も可能となる。ゆえに住宅街のような静かな箇所では気兼ねなく走行することができる。
・発進時や加速時には、エンジンと同時に電気モーターも使用するため、より大きな加速が得られる。
・エコカーの対象となることが多いため、減税や免税等で税金面に加えて保険料も安く抑えられる。
以上がメリットとデメリットの主な着眼点である。
実はハイブリッド車も万能ではない。
デメリットにもあるように、走行条件によっては燃費が思ったように伸びない場合もあるため、一概に「ハイブリッド=燃費が良い」というイメージは一度リセットしてみよう。
では、今までで紹介したクルマの中にはどんなハイブリッド車があるだろうか?
ラインナップはこちらだ。
車種についてはこれからどんどん充実していくので楽しみにしてほしい。
第1回・第2回とクルマの動力源となる機構について解説したが、あくまで自分がどのようにクルマを使い、どのような状況下で使用するのかということを、今一度、見直すことが重要だ。
そうすれば、それに見合う自分にピッタリのクルマにおのずと出会えるはずである。
末筆ながら、本稿が読者の方々のクルマ選びの参考になれば幸いだ。
素敵なパートナーに巡り合い、素敵なカーライフを満喫してほしい。
0コメント